電話などのときのメモ、宅配便などのサイン、暑中見舞いなどのハガキといった、普段の何気ない瞬間にも使うことがあるボールペンですが、いざ使おうとすると「インクでない!!」なんて場面に出会った経験もみなさんたくさんあるんじゃないでしょうか。
電話中なんかのメモ書きようにと、急いで取り出した場合には、ボールペンのインクがでないとなると、「なんだこのボールペン!インクでない!ふざけんな!」と感情的になって、そのままゴミ箱へポイ・・なんてことも。
確かに、ボールペンそのものは値段も安く、使い捨て感覚なところもありますが、エコの観点からすれば、まだまだインクがたくさん有るのに捨てるのはよくないですよね。
それに、お気に入りのキャラクターが描かれているとか、握りやすい、書き味がよくていつもつかっているなど、そのボールペンへのちょっとした愛着もあるんじゃないでしょうか。
そんな時には、ポイッとすぐさま捨ててしまう前に、ボールペン復活の儀式を行ってみましょう。
これで復活すればもうけもの、失敗したら・・やっぱりサヨナラなんですけどね。
目次
ボールペンのインクが出ない原因は?
ボールペンのインクが出ない原因はいくつか考えられますが、多くの場合は以下の3点になります。
- インクが固まっている
- 芯に空気がはいっている
- ペンの先にホコリなどが詰まっている
どうでしょうか、皆さんもなんとなくそんなことが原因なんだろうなぁと考えてみたことはあると思いますが、この解決方法についてはあまり考えたことがないんじゃないでしょうか。
そこで、今回はボールペン復活の儀式として、上の2点が解消できるような方法についてご紹介したいと思います。
ボールペンのインクが出ない原因を解消せよ!
ボールペンのインクが固まっている場合の解決法
しばらくボールペンを使っていなかったりする時に起こりやすいのが、インクが固まるという現象。
固まったインクでは、ペン先のボールにインクが行き渡りませんので、当然、字が書けないという状態におちいります。
このインクが固まった状態を解消するには、そう、熱です。
手でギュッと握ったりするだけでも、熱は加わりますので、これで解消することもありますが、頑固なインクの固まりに最適なのは、ドライヤーで熱を与える方法です。
ボールペンのペン先のインクが固まっていたり、芯の中のインクが固まっていたりと、固まっている状態は色々あると思いますが、このドライヤーで温める方法なら、どちらの場合でも有効ですので、まずは試してみたいボールペン復活の儀式ですね。
ボールペンの芯に空気が入っている場合の解決法
次に、芯に空気は入ってしまっている場合ですが、これはボールペンを上向き(横向きより上方向にペン先を向ける)で使用したりした場合に起こりやすいです。
下向きでボールペンを使用している場合には、ボールペンのペン先の構造上、インクが常に下向き(ペン先方向)に圧がかかるので、空気が入り込むことはありませんが、上向きで使った場合は、インクが逆向き(ペン先とは逆方向)に圧がかかるため、ペン先のボール部分の隙間から空気が入りこんでしまうことになります。
上向でボールペンを使ったりしていないよ・・と思っていても、壁にかけているカレンダーに書き込んだり、寝そべった状態でメモを書いたりしていると、意識しなくてもボールペンが上向きになるため、空気が入り込んでしまいます。
このボールペンの芯に入った空気を除くというボールペン復活の儀式のやり方は、ボールペンに輪ゴムを付けてグルグルと回す方法です。
図がないのでイメージしにくいかもしれませんが、オリンピックの体操競技の華でもある鉄棒の大車輪ってご存知ですか?そう両手で鉄棒をつかんでぶら下がり、その状態でグルグルと回るあれですね。
要はボールペンがゴム(鉄棒にみたてた)にぶら下がり、ゴムを中心にグルグル回っている(もちろんペン先は外むき)状態を想像いただければ、わかると思います。
この回転による遠心力で、空気をボールペンのペン先から抜いてしまおうという方法です。
他にも面白い方法があって、それは自転車のタイヤのスポークにボールペンを括り付けてタイヤを回す(自転車で走る)という、なんとも奇抜な方法です。
ですが、この自転車のタイヤを使ってボールペンの芯の空気を抜くという方法は、遠心力という点ではなるほどーと思わされますね。
ボールペンのペン先にホコリが詰まっている場合の解消法
最後に、ホコリがペン先に詰まってしまうという状態ですが、これは気をつけていてもなかなか防げないのではないかと思います。
ですが、このペン先のホコリに対するボールペン復活の儀式はとてもシンプルで、ティッシュを複数枚重ねたものの上で、グルグルと字を書いてみるという方法です。
これはティッシュがペン先のボールに巻き込んだホコリやゴミを除去してくれることを狙った方法ですが、ティッシュなのであまり強くグルグルするとやぶれてしまうので注意が必要です。
また、この考えとどうように他の繊維でペン先の汚れを取ってしまう方法としては、タバコのフィルター部分を使うと言った方法があります。
タバコのフィルターは細かい繊維の固まりで、この細かい繊維がペン先のボールと芯の隙間に入り込み、ホコリを除去してくれるため、お近くにタバコを吸う方がいるなら、一本頂いてフィルター部分でボールペンのペン先をグリグリしてみてください。
まとめ
たかがボールペン、されどボールペンということで、今回は、ボールペンのインクが出ないときの解決方法についてご紹介しましたが、インク詰まりの原因も色々あるため、その復活方法もまた三者三様です。
一番の原因は、長期間放置していたことによってインクが固まってしまったということではないかと思いますので、機会をみてボールペンを使ってあげるようにしておきたいですね。
また、このボールペンのインクにも賞味期限のようなものがあるそうで、書き味よく書ける期間は製造後約3年ということで、国内産であれば、ボールペンの芯には製造年月日が書かれているようです。
ボールペンのインクが出ないときは、すぐにゴミ箱行きにせず、今回紹介しているボールペンのインク復活方法をつかって、愛用のボールペンを少しでも長く使ってあげてください。