鯖缶っていいですよねー、100円前後のお手軽な値段だし、味は美味しいですし、ほんっということなしです。
それに、一口にサバ缶といっても、味噌煮や水煮、それにしょうゆ煮なんていうのもあったりするので、手間もかけずに缶詰あけてすぐに食べられるというのも魅力の一つですね。
そんなサバ缶なんですが、最近では驚くことに、ダイエットフードとしても注目が集まっているそうなんです。
サバ缶からダイエットなんてどう考えても結びつかないんですが、これは痩せるホルモンと言われているGLP-1というホルモンの分泌に、サバ缶が良い影響を与えることで、自然と痩せる体質になってくるということから、サバ缶でダイエットできるという図式になったようです。
サバ缶で痩せやすい体質作りができるなんて、本当に驚きですよね。
もちろん、鯖を買ってきて調理しても同じ効果が得られると思いますが、サバ缶であれば、その名の通り缶詰なので一年中食べられますし、魚を捌いたりする手間もかからないので、ダイエットフードとして注目される理由にも納得できますね。
サバ缶がダイエットフードとして注目されている理由はわかりましたが、いったいどんな原理で痩せることができるのか、そのメカニズムについても少しご紹介しておきたいと思います。
目次
サバ缶がダイエットに効果的だとされる理由
サバ缶でダイエットするという方法なんですが、ダイエットできる理由には、先にも触れたGLP-1というホルモンや、鯖に多く含まれているEPA(エイコサペンタエン酸)という不飽和脂肪酸の一種がカギを握っています。
鯖に多く含まれるEPA
EPAは最近ではサプリメントなどでも出ていますので、その名前くらいは聞いた事ある人も多いのではないでしょうか。
EPAは血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす効果があり、さらに、善玉コレステロールを増やし血液をサラサラにしてくれる効果も期待できるため、動脈硬化など、生活習慣病の予防にも効果があるとして注目されています。
やせるホルモンGLP-1
GLP-1は「やせるホルモン」とも言われており、とても注目を集めています。
この「やせるホルモン」と言われる所以は、GLP-1が分泌されると、糖がゆるやかに吸収される、血糖値が上がるのを抑える、食欲を抑えるなどの効果が見込まれるからです。
俗に「太りにくい体質」と言われている人達の体内では、このようにGLP-1が有効に働くため、たくさん食べているのに太らないのだと言われており、この「太りにくい体質」を実現するのが、GLP-1というホルモンの働きなのです。
EPAがGLP-1の分泌を促す
さて、やせるホルモンと呼ばれるGLP-1ですが、これは通常、食事をとり血糖値があがった場合に、小腸のL細胞と呼ばれる細胞から分泌されるのですが、この分泌をより促すのがEPAになります。
つまり、サバ缶(というより鯖)に多く含まれるEPAが、食事の際にGLP-1の分泌を促し、血糖値の上昇を抑え、糖分の吸収を抑え、さらには満腹中枢を刺激することで食欲を抑えてくれるということになるわけです。
サバ缶がダイエットフードとして注目されることになった理由は、体内でダイエット活動を促してくれる効果があるからなんですね。
サバ缶でダイエットする場合に注意しておくこと
鯖のEPAがGLP-1分泌を促し太りにくい体質に・・・とかなんとか、つまりサバ缶を食べればダイエットできるんでしょ?と思ったかたは、ちょっと注意しておきたい点があります。
通常、食事でダイエットをしようとシた場合には、注意しなければならないのはカロリーです。
しかし、このサバ缶は意外とカロリーがあるために、いつもの食事にプラスしてなんて食べ方では、やせる体質ができても、それ以上のカロリー摂取となるので、あまり効果は望めません。
サバ缶を食べたから痩せるのではなく、なんども言ってますが、鯖の含むEPAがGLP-1の分泌を促進することで、「太りにくい体質」が作られていくことになるのです。
ですので、「サバ缶食べてるのに痩せない」なんてことにはならないように、食事のカロリーにも気を配る必要があります。
夕食は、サバ缶をメインにしたレシピで作るなど、主菜をサバ缶で考えることが、ダイエットにも効果的なのではないでしょうか。
サバ缶の代わりになるものはあるか
鯖の缶詰は、安いと100円前後で手に入れることができると思いますが、毎食サバ缶を食べるとなると、普段料理されているかたにとってみれば、あまりコスパのいいものとも言えませんよね。
ですので、週に3回程度をサバ缶にするというのも一つの選択肢かと思いますが、もっと手軽にサバ缶ダイエットの代わりになるものがあります。
それはEPAを含んだサプリメントです。
サプリメントそのものは、なかなか値段のはるものもあったりしますが、EPA以外にも、自分にとって効果のある成分が含まれていて、1日あたり100円を切る計算になるものなら、サバ缶の代わりに使ってみるというのも賢い選択なのではないでしょうか。
あ、あと付け加えるなら、何も缶詰じゃなくても鯖を買ってきて直接調理するならそちらのほうが安くつくかもしれませんし、鯖だけではなく、青魚であるイワシやサンマなどにもEPAは含まれる(含有量は鯖が一番)ので、そちらで代用してもいいと思いますよ。
まとめ
サバ缶とダイエットなんて、あまり結びつく点が思いつかないんですが、EPA、GLP-1について知れば、なるほどーそれで痩せることができることになるんだと関心させられます。
欧米人などと比べると、日本人は青魚を食べる機会が多いため、欧米などよりは肥満体型のかたも少ないです。
ですが、最近は食事についても欧米化が進んでいて、青魚を食べる機会も減ってきていると思います。
ダイエットにも効果があるとして注目されている鯖缶ですが、青魚を調理する手間も省け、かつ、太りにくい体質になる食材ですので、普段から取り入れるようにしたいですね。