夏の暑さもややゆるみますが、まだまだ残暑がキビシイ日もあるようなそんな時期に、秋のお彼岸が訪れます。
お彼岸と言えば、ご先祖様への供養として、お墓参りにいくのが風習となっていますが、お彼岸はいつからいつまでなのかは、みなさんハッキリと認識されているでしょうか。
恥ずかしい話ですが、私はつい最近までお彼岸の時期がいつからいつまでなのかなんて考えたこともありませんでした。
なんとなく周りが、お彼岸だということで騒がしく(?)なり、スーパーなどに行くと、お彼岸が近いと「おはぎ」が並びだしたりするので、「あぁ、そろそろそんな時期か・・次の休みにはお墓参りにいかなきゃ」なんていうくらいの感覚だったんですよね。
まぁ、私ほどではないにしろ、正確にお彼岸がいつからいつまでだと言える人は少ないのかも?しれませんので、私が知り得た情報だけで恐縮なんですが、今回、お彼岸について、ご紹介してみたいと思います。
秋のお彼岸の期間はいつからいつまでか
秋のお彼岸の期間は、秋分の日を中日として、前後の3日間がその範囲となり、7日間が秋のお彼岸期間となるわけです。
7日間はわかったけど、じゃあ何日から何日までなの?という日付を知りたいかたもみえると思いますので、日付をいいますと、2016年度は9月19日~9月25日、2017年度は9月20日~9月26日まで、2018年度は・・・といったように、年度によって変わってきます。
実は、中日となる秋分の日は年によって違いがあるため、秋のお彼岸期間の日付も年によって変わってくるのです。
春のお彼岸の期間は?
では、春のお彼岸の期間がどうなっているかといいますと、秋のお彼岸同様に、春分の日を中日として前後3日間が春のお彼岸期間です。
秋分の日同様、春分の日もまた、年によって日付が変わるため、春のお彼岸も、秋のお彼岸と同じく、年により日付が変わることになります。
関連記事
→ 【春分の日】と【秋分の日】は年により日が変わるのはナゼなのか?
なぜお彼岸にはお墓参りするのか?
お彼岸になりますと、やはり、お墓参りされるという方が多いのですが、そもそもなぜお彼岸にお墓参りなのか?という疑問がわきますよね。
単に風習だからそうしているといった感じの人も(私もそうでしたが)、案外多いのかもしれません。
この「彼岸」という言葉は仏教で使われている用語で、我々のいる世界を「此岸(しがん)」といい、悟りの世界を「彼岸」と言うんだそうです。
仏教では極楽浄土は西方にあるとされており、春分の日、秋分の日には、太陽が真東からのぼり、真西へ沈むことになるため、彼岸と此岸、つまり、あの世とこの世、が一番近くなる日と考えられ、お彼岸に先祖の供養をするという習わしになったようです。
ご先祖様へ一番声が届く(一番近い)日が「彼岸」であると考えられたため、この時にお墓参りするようになったんですね。
あらためて「彼岸」の意味を知ってからの私は、お彼岸に訪れる、お墓参りの際には一生懸命にご先祖様へ語りかけるようになりましたよ。
秋のお彼岸にはお供え物は「おはぎ」でいいの?
春のお彼岸、秋のお彼岸にお供え物として知られているのは「おはぎ」ですよね。
近所のスーパーでも、お彼岸時期になると「おはぎ」が並びだしたりしますが、これ、正確に言うと、春のお彼岸と秋のお彼岸で違いがあるんです。
その違いとは、
- 春のお彼岸 → ぼたもち
- 秋のお彼岸 → おはぎ
なんだそうです。
この「ぼた餅」と「おはぎ」の違いですが、「こしあん」か「つぶあん」かの違いになります。
ぼた餅がこしあんで、おはぎがつぶあんになるのですが、これは「餡」のもとになる小豆の収穫が秋ごろであることから、この違いがあると言われています。
つまり、収穫したての小豆であれば、皮も柔らかくおいしく食べられるため「つぶあん」で、秋に収穫し保存された小豆を使う春であれば、固くなった皮を取り除く「こしあん」になります。
こういった理由から、秋のお彼岸にお供えするものは「おはぎ」となっているわけですね。
まとめ
お彼岸の意味合いを知るまでは、お彼岸といえば、「お墓参りにいかなきゃ~」くらいの感覚で過ごしてきましたが、お彼岸の意味を知ってからは、ご先祖様への感謝の気持ちを(今までより)持って、お墓参りにいくようになりました。
春分の日や秋分の日、つまり彼岸が一番ご先祖様へ近づける日であり、感謝の気持ちや、伝えておきたい言葉が一番届く日でもあるので、みなさんも、彼岸のお墓参りの際には、色々と語りかけてみてはどうでしょうか。