春分の日や秋分の日は、国民の祝日として定められた休日で、毎年それぞれ1日づつありますが、この春分の日と秋分の日は、年によって日付が異なる場合があることはご存知だったでしょうか?
春分の日や秋分の日以外にも、年によって日付の変わる祝日もありますから、それと同じなのかな?と思っていたのでしたら、それは誤りとなります。
では、この春分の日や秋分の日が、なぜ年によって日付が変わるのかについての疑問を解消していきたいと思います。
春分の日、秋分の日はいつ?
春分の日は、3月19日~3月22日の何れか、秋分の日は、9月22日~9月24日の何れかで、このうちの1日が国民の祝日となります。
この3月19日~3月22日や9月22日~9月24日の、どの日が今年の祝日になるのかについては、昨年の2月の官報に記載されています。
つまり、春分の日がいつになるか、秋分の日がいつになるかは、毎年2月の官報で、翌年の日付が発表されているわけです。
日が定まっていない祝日
年によって日付の変わる祝日には、成人の日、海の日、敬老の日、体育の日がありますが、これらはハッピーマンデー制度により定められた祝日であり、何月の第何週の月曜日といった形で、定められています。
たとえば成人の日であれば、1月の第2月曜日となっていますので、1月8日から14日までのうち月曜日に該当する日が、成人の日であり、最大7日間の日付のブレがでることになります。
春分の日、秋分の日とはどんな日?
春分の日、秋分の日は、国が定めた国民の祝日であり、それぞれ「自然をたたえ、生物をいつくしむ」、「祖先を敬い、なくなった人々をしのぶ」という意義を持っています。
また、春分の日、秋分の日は、昼と夜の長さが同じ(正確には、ほぼ同じですが)になる日でもあります。
この昼と夜の長さが同じになる日ということが、なぜ春分の日と秋分の日が、年によって日付が変わるのかのという謎の正体になります。
なぜ春分の日、秋分の日は年により日付が変わるのか
春分の日、秋分の日はなぜ、毎年一定の日になっていないのかというと、先ほどチラッと書いた、昼と夜の長さが同じ日が春分の日、秋分の日であると定められているからなんです。
春分の日で言いますと、春分の日は、太陽が春分点を通る日ですので、年に一度発生するのですが、この「年に一度」というところに春分の日がずれる原因があります。
地球は太陽のまわりを回っていることは、みなさんご存知と思います。
これを公転というのですが、地球は太陽の周りを1年でまわっていますが、1年が365日ちょうどであれば問題はありませんが、実は、1年は365日と約6時間になります。
つまり毎年6時間のズレがしょうじているわけで、これが「うるう年」が必要になってくる理由でもあります。
このズレが、太陽が春分点を通る日がズレる結果となり、春分の日が年によって違う結果となるわけです。
秋分の日もどうように、太陽が秋分点を通る日がズレるために、年によって日が違ってくるのです。
春分点とは
春分点とは、黄道(太陽の通路)と天の赤道赤道が交わる点であり、通り方(北から通るか南から通るか)で春分点、秋分点の違いがある。
参考→ Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A5%E5%88%86%E7%82%B9)
まとめ
春分の日、秋分の日について、なぜ年によって日付が変わるのかという疑問は解決できたでしょうか。
まさか、うるう年とおなじように、地球の公転が1年(太陽を1周するのが1年)であることが、春分の日、秋分の日が、年により違いがあることの原因であるとは思いもしませんでした。
古来からの風習もあり、春分の日、秋分の日ができているとは思いますが、それなら、夏至の日や冬至の日があってもいいのになーなんて、そう思っているのは私だけでしょうか・・